広島は雨
	雨の広島は初めて。
	
	なんだか落ち着いた街。
	
	異常に盛り上がっているのは、広島カープのお土産と選手のポスターとタクシーの運転手のカープ談話。
	これが地域支援だな。と思わせるくらいカープだけの世界に、なんか良いなぁ~と思う。
	立ち食いうどん屋のおばちゃんも素敵な笑顔とちょっとお茶目。
	
	「ごちそうさん」と声をかけると背を向けてネギを切りながら「ありがとうございます」と返すが、そのあとすぐに、向きを変えて「ありがとうございます」と。
	お客さんに優しい・・・。
	
	広島は優しい人柄の街なのかも・・・。
	
	受講者さんも「じゃけん!」「われ!」と怖い言葉は喋ってない(偏見ですかね・・・。)
	
	さて、2年前に来たことがある街を通り越して、原爆ドーム。
	今回は、研修講師としての広島でしたが、やはりここまできたら原爆資料館をと思い原爆資料館を見学してきました。
	現在本館は改修中ということで、東間のみの展示。
	それでも、当時の思いを伺うには充分すぎる展示。
	
	前回伺った時にはそれほど目立たなかった案内されるボランティアの方々。
	しかも、若い方が一生懸命に案内されているように思う。
	
	毎回思うのですが、資料館に展示されている一つひとつの遺品や絵は、何か特別な人が、特別なことにあったのではなく、毎日の生活の中で「今日の夕飯は何にしよう」「友だちと何して遊そぼう」など暮らすことに一生懸命な人々が犠牲になったことに、なんとも言えない想いになってしまう。
	
	戦争は名もない日々の暮らしをしている人々が絶対的犠牲となる。
	
	村上春樹がエルサレム賞受賞の時のスピーチ「壁と卵」を思い出す。
	私も何があっても卵の立場であろうと思う。
	広島はそんな想いを強くしてくれる場所なんですよね・・・。
	
	さてさて、講義はどうだったか・・・。
	みなさん優しい人ですから「良かった」って返して下さった。
	自分では、あまりすっきりとした講義ではなかったと反省。
	
	ほんとうに良かったかどうかの評価は時間の経過と共にわかってくる。
	
	講義ってそんなもの・・・。
	
	あ!広島のお好み焼き食べずに終わってしまった。
	ショック・・・。
	
	次の広島はあるのだろうか・・・?
	
	お好み焼き食べたかった・・・。


