さて、皆さん。
このゴールデンウィークはどのように過ごされましたか。
この業界は、祝祭日はまったく関係ないのが通例ですので、ほとんどの人は仕事だったかと思います。
それでも、多少の連休があった人、これから連休になる人も…。

さて、教育者であり、思想家のエルバート・ハバートは「誰よりも休暇を必要とする人は誰か?」
「それは、休暇を取ったばかりの人間」と語ったそうです。

「なるほど!確かにそうだ!」と、妙に納得する人もいませんか?
以前の私もそうでした。
それは前の職場の時の気持ち。
前職で勤め人でいた時は、仕事自体が嫌だったというわけではなく、仕事以外に不満や居心地の悪さを感じていました。

休むと面倒な環境に戻るのが嫌になる。
「嫌だな~嫌だな~」と思い、仕事に行く前に仕事のことを考えて疲れてしまい、さらに休暇が欲しくなる。
ある意味、逃避なのかもしれませんね。

休むと余計に疲れてしまうし、働き続ける方が楽なので、結局ほとんど休まないこともしばしば…。

そんな過去を振り返って見えてくるのは、好きな仕事の内容と、不満なく、居心地の良い環境であれば、前職を辞めることはなかった…?
確かに辞めることはなかったかもしれない…。

でも、そのままの自分であったら今の自分はあるのだろうか…。

前職は、病院&施設を合わせて12年ほど勤めた。
最悪の職場環境や志の浅い組織。
(ちょっと言い過ぎかもしれない…でも自分の事しか主張しない人が多く、心が軋むことが多かったのです。)
人間関係も派閥とも呼べない仲良しごっこのグループが出来たり、そこにいない人の悪口や噂ほどの陰口。
今も夢に出るほど傷となって残る部分もあるけど、あの時の環境は今の自分を創る大切な時間でもあったと今になってわかることもある。

そんなモヤモヤと文句ばかりの状態で仕事をしていると、以前の病院の事務長に「嫌なら辞めればいい。でも、自分がすべき仕事はその後にあるんじゃないか?」そう言われたのを今でもよく覚えている。

本当に自分がすべき仕事は、何のため?
そして、誰のため?
それを見失っていないだろうか?
当時の自分は、まわりにばかり気を取られて自分の事しか見えていなかった気がする。

逆の見方から、しばらく経ちベテランになって、変化していった自分は、得意になって仕事をしている自分の姿は、未熟でがむしゃらになってやっていたあの時の自分に向き合えるだろうか?
まさか、あの時の自分に「なんだアイツ?偉そうに」と言われる姿をしていないだろうか。

さて、今の姿は…?

すべきことを忘れてしまって、自分の事ばかり考えたり、また忙しくひとりで仕事をしたりしていると、まわりの人のことばかりが気になってしまう。

そういえば、ある車のCMに「多忙な日ほど口笛とジョークを忘れたくない」というキャッチがありました。
当時、中学3年の私は妙にその言葉がカッコ良く感じて、ノートの隅に書き留めた思い出があります。

それなんだなぁ…と、中学生の自分でなく大人になって本当の意味を実感する
忙しくても心を亡くしてしまわないように。
この先、2ヶ月は祝日が無くても元気良くいきましょう⁈