写真は、昨日研修からの帰りに姨捨山から長野市へ向けて撮った薄暮の写真です。

姨捨山のね・・・。

 

さて、介護保険の介護報酬単価の改正案が出ましたね。

ブログでのコメントを待っていますとの声もあり、一言を…と思っておりましたが、あまりにも酷すぎてなかなか言葉にならず、唸ってしまい閉口状態。

 

しいて言えば、マスコミ報道では、在宅重視の内容になっていると、国からの説明をそのまま載せていますが、本当に在宅支援の内容なのだろうか…疑問に思うのです。

 

たとえば、看取り加算。

在宅支援であれば、なぜ看取り加算で施設に付けるのだろう?

それこそ、在宅での看取り加算なんじゃないかな…とか。

在宅での看取りを支えるプランを立てるとケアマネさんに加算を付けるとか、そのための在宅サービスを各事業所が連携して支えたら加算などあってもいいのでは・・・と思うのです。

 

在宅での介護を支えている大切なサービスの一つにデイサービスがありますが、そのデイサービスの基準単価が5%ダウン。

介護保険で対応できない部分を持ち出してケアを行っている(少なくてもウチはね)ところに?5%は現場が見えていないのか。

はたまた、金儲け主義の産業が金儲けし過ぎるせいなのか。

もしそうであれば、その煽りをくらっている私たちはいい迷惑なのです。

 

アニメの話で次元は全く別かもしれませんが、機動警察パトレーバーMovie2で「戦線から遠退くと楽観主義が現実に取って代る。そして最高意志決定の場では、現実なるものはしばしば存在しない。」との台詞がありますが、この制度を立てている人々は今の私たちの悲惨な状況をどうみているのだろうか・・・。

まさか楽観主義は現実に取って代わっていないだろうか・・・。

 

さて、何から切るのか。

何を諦めなければならないのか・・・。

 

でも、理想とスタッフの想いと生活は守っていきたい。

それだけは削れません。

もくれんの今月の言葉は、先日亡くなられたドイツの元大統領で欧州統合の父であるヴァイツゼッカー氏の「過去に目を閉ざす者は現在にも盲目となる」の言葉。

氏は、理念と現実の違いを自覚しつつ、現実に埋没もせず、理念の殻に閉じこもりもせず、理念と現実の間に橋を架け続けたそうです。

今の私たちが忘れてはいけないことなのだと思います。

この現実を見つめつつ私たちがしなければならないことは何かを忘れたくないですね。

 

この改正は胃が痛くなるほど辛いですが、頑張らなくては!

想いを同じくするみなさん。

一緒に頑張っていきましょう!

 

そう自身に励ましている私でした。