NHKプロフェッショナル
最近、忙しく見ることがなかったのですが、スガシカオの登場以来久しぶりに見たプロフェッショナル。
2月の放送の「世界一に輝いたバーテンダー 銀座 小さなバーの物語」の再放送を見ました。

シャイで、接客がとっても苦手なバーテンダー岸 久氏のお話。
内容の随所に、仕事に対する共感や情緒的な様がとっても理解できる。

見た人でないとわからないかもしれませんが、たとえば、岸氏のカクテル作りの技術は、氷の大きさはもちろん、カクテルによって変えるシェイクの仕方、回数目に見えないシェイカーの中のマイクロバブルの立たせ方まで研究に研究を重ね常に学び続ける姿の先にあるものであることを紹介。
そして、岸氏の凄さには、その技術だけでなくその技術の探求の元となる観察力。
カクテルを作りつつ常にあちこちに目を走らせ、客の様子を見ている。
ただ単にオーダーをした人にお酒を出すだけでなく、まやドリンク待ちをさせないようにするために目を配っているのではなく、お客がカクテルに口をつける瞬間の表情に目を配る。
岸氏は「一口目ですね、飲んでお口に含んだときに、安心感を見るわけですね。なかには目を閉じる方もいらっしゃいますよね。閉じた時のまぶたの動きとか口元の締りとかがある場合は、違和感があるのかもしれないです。それに応じて、さあ、次にどうさせて頂いたらいいかってことを考えます。」と語っている。

私たちの援助も、瞬間、瞬間に中にクライエントの内面にある何かを見つけ出す。
何らかのアクションを私たちがすれば、相手はそれに反応として帰ってくる。
それを見逃さないように努力する。
クライエントと向き合った時、言いぱなしはありえない。
その後の反応にその人の想いが見えてくるから。
その想いは、今まで生きてきた(生活してきた)中で出会ったエピソードに対して、どう想いどう解釈したのか。
その繰り返しのエピソードが生きてきた中での判断となって残り、その人の価値観を形成していく。
その一端が見えるのがその人の行動ということになる。
瞬間の表情に気を配る。
それを機微に感じるというのは、バーテンダーも私たち支援者も一緒。
いや、人を相手とするプロフェッショナルなら、ということかな。

感じとることが上手な人ってどんな人なのか。
このバーテンダーのお話からもう少し考えてみよう。

つづく。