マーガレットサッチャーを演じたメリルストリープ。

マンマミーヤなど素敵な代表作が多く、芯の強い役どころが素敵だな~って思うのですが、個人的には、学生時代に見た映画「恋に落ちて」の美人の女優さんは誰??って思って調べたのがメリルストリープ。

あのときのメリルストリープはきれいだったなぁ・・・って。

“美女のストリープ”のイメージは今も続いています。

 

そんな、好きな女優さんが、好きな政治家の一人でもあるサッチャーを演じた映画を見て、「ワ!サッチャーにそっくり!」と思ったのは、私一人ではなかったのではないでしょうか。

 

メリルはサッチャーを演じた後のインタビューで認知症になったサッチャーを回想しながら、「認知症になって、その人の美しさは、シワの一つひとつや姿にあるのではないでしょうか」「それは、生きてきた質や人間関係によるものなのかもしれません」と話されていました。

演じるって人を演じる人はその人の心やその人生までをも洞察しその姿を表現しようとするんですね。

 

しかし、「認知症になってその美しさは~」って、”美しさ”との表現は、そうは表現できないですよね。

メリルの視線の先には、目の前にサッチャーではなく、サッチャーの仕草や振る舞いや生きてきた人生そのものをその人の姿として見ているのでしょうね。

 

支援者である私たちは、目の前にいるその人をどう見ているのだろう?

そして、今混沌として苦しい現状にいるその人に対して、必ず回復できる。

きっと穏やかになっていけると信じて援助してきているだろうか。

 

そして私たちは、その美しさをもう一度取り戻すその助けになれるように、そうなるように支援してきただろうか。

 

メリルストリープの言葉を聞いて人が人を見る目線の送り方やそれを受け止める心を振り返らせてもらったように思います。

 

それにしても、メリルストリープは歳を重ねてもきれいだな・・・って思っちゃいました。