誰もが生きている限りは、さまざまな困難や悩みはつきもの。
1つの悩みを乗り越えると、なぜか手招きするように次の悩みが手を振って近づいて来る。
例外なく、自分自身も同様に悩みは尽きない。
どうも、私の人生は人と違って真っ直ぐに進む道は無いようで、周りくねって山あり谷あり、崖の底もある人生のようだ。
幾度となく、挫折と自らの失敗に落胆し、何もする気持ちになれないことが数々のあった。
そんないくつかの行き詰まって、どうにもならないほどの苦しい悩みを抱えた青年期に、書籍の販売をしていた婦人から、こんな指導を受けた。
「人には沢山の悩みや困難な出来事が襲って来る。しかし、その人に乗り越えられないような試練など、やっては来ない。その人が乗り超えられるものしか目の前にはやっては来ないんだよ」と。
その婦人は、試練や困難があることが前提として、人生はあると言うのです。
試練や困難のない人生はない。
人が生きていく上で、そうした壁が立ちふさがるのは当然のこと言う。
「今より良くなろう!」「〜になりたい!」そう思うならば、努力しなければそれにはなれないし、今よりも良くもならない。
何かの達人となった人たちは、人一倍の努力と訓練をしてきた。
訓練も努力もなしに達人にはなれない。
スケートの高木美帆さんの話もそうである。
世界選手権で、ブスト選手の圧倒的な滑りに「あんな選手に勝てるはずない」とヨハン・デビットコーチに漏らすと、コーチは「ブストも人間。同じ人間ができるのだから、なぜ、自分にもできると思わないんだ」と問われる。
その言葉が彼女の心に大きな奮起を起こさせたという。
「自分もやればできる」努力の結果が今回のメダルに繋がった。
諦めることは、いつでもできる。
それでもと、続けることの努力は並大抵の努力と労苦はつていくる。
私たちは、達人の領域や高木美帆のようなアスリートではない。
でも、何かになろうと思うことはあるだろう。
自分の人生をより良く生きようと思うことも。
それには、それ相応の努力は必要なこと。
いや、生きている限り人は大なり小なり努力をしている。
気づかないかもしれないが、心臓も休むことなく動き続ける。
途中で諦めたら…。
体内の細胞も、日々がん細胞とナチュラルキラー細胞は戦っている。
ナチュラルキラー細胞が負けてしまったら…。
そう考えれば、身体はよく頑張っているんだね。
では、意識化された私の心は…。
つづく…。