さて、やじろべーという名前の由来は、別のバナーでお話ししてますので、やじろべーの始まりを振り返ってみたいと思います。

NPO法人やじろべーを始めようと思ったのは、2002年の春。

以前勤めていた老健で悩ましい事が続いたから。

当時、老人保健施設にて在宅復帰を目指し、多くの高齢者を在宅復帰ができるようソーシャルワーカーとして家族支援を行ってきた。

しかし、どうしても自宅に帰ることが困難となってしまうケースに認知症がありました。 

その原因として・・・。現在は、多くの支援サービスや認知症に対しての理解は促されてきているものの、私が住む地域では当時、認知症を支援するための在宅支援サービスが少ないことや在宅に帰りたがる独居の認知症者に対して地域住民から「なぜうちに帰すのか?」「そのまま施設に入れておくべきではないか?」と在宅へ返すことへの拒否をされるという状況であったり、事もあろうことか地域の専門職等が在宅での生活が困難という視点から本人の思いや在宅での生活を支える体制を考える前に施設への入所を推進するといった考えが強かったことや本人の思いの理解不足などから、認知症者やその介護者が、今までの普段の社会生活が困難となってしまっている現状がありました。

 

さらに、認知症者の在宅支援の方法として、宅老所という施設の形態が長野市内にあって、それが地域に一つでもあればもっと老健が老健らしくなるかもしれないと思い、老健の補足的事業をと、掛け合いましたが、上手くはいかず(若造の言うことはやはり通らない・・・。)あえなくドボン。

地域のボランティアは高齢化していくという懸念が持ち上がり、当時別荘地に住む人々が支え合いのボランティアグループを作っていたのを知っていた私は、「宅老所は行政で作って、ボランティアに運営してもらい、田舎の就労が大変であれば就労先としての雇用創出でどうか?」と提案しましたが、これもドボン・・・。

 

結局、そういう良いものなら、福祉法人で屋ってもらった方が良いのではないかと言われ、自分の実力のなさや口ばっかだった自分に反省。

ならば、自分でやるしかないと無謀にも思ったのが最初でした。

 

さて、NPO法人を立ち上げていく過程には多くの支えてくれる人がいました。

その支えて下さった人のお話は、また今度・・・。